支援の現場での「対話」とは? 放課後等デイサービス

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支援の現場において「対話」のスキルは必須だと思っています。

「あの子への声掛けはあれでよかったのか?」
「あの人のあの関わりはどういう意図だったんだろう?」

などなど、支援者それぞれの経験や専門性、障がい観により疑問や違和感が出てくるのは当然のことです。

支援職として身につけるべき「対話スキル」とは何なのか
なぜ「対話スキル」が必要なのか

一緒に考えていきましょう!

目次

「対話」とは何か?

まずは辞書的な意味から見ていきます。

対話とは?

「向かい合って話すこと。二人以上の者が互いに意見や考えを述べ合うこと。」

つまり一方的ではなく双方向のコミュニケーションであるということです。

上司から部下へ
児発管から支援職へ

といった一方的な指示や会話は
当然ですが「対話」とは言えません。

対話の基本は
「私はこう考えます」
「あなたはどう思いますか」
というようなやり取りの積み重ねです。

そしてこの問いと答えに関して
「正解」を求めるものではありません。

正解がないからこそ「対話」が必要であり、
さらに「対話」に必要なことは
共通の目的頷き前向きな姿勢です。

【対話に必要なもの】
 ①共通の目的
 ②頷き(受容的な態度)
 ③前向きな姿勢(建設的なやり取り)

支援の現場における「対話」とは?

では支援の現場において、なぜ「対話」が必要なのでしょうか。

放課後等デイサービスでは全ての児童に対して
「個別支援計画書」が存在します。

個別支援計画書には
・その子の目標
・支援の方法
・注意すべきこと
などなど支援に入る際にとても重要な情報が記載されています。

ということは、この計画書があれば

・どこに向かうのか=ゴール地点
・どういった方法で向かうのか=支援の方法
・何に気を付けるのか=注意すべきこと

などの情報が支援者チームとして共有出来るということです。

しかしながら、ここまで共有していてもその時々によって違いが出てくるのが支援の現場だと思います。
それは、その子の体調や家庭状況の変化、支援者それぞれの個性や感覚の違いから生まれます。

この違いを埋めたり、理解するために「対話」が必要です。

【重要ポイント】
違いを埋めること自体が目的ではなく
違いを理解することが目的

「対話」とは、単なる情報のやりとりではなく、関係を築きながら目的に向かって共に歩むプロセスだということです。

そうか
〇〇さんの気持ちはそうだったのか

自然に「対話」が出来るチームにするには?

ではチームとして「対話」が出来る環境を作るにはどうすればいいのでしょうか。
シンプルに次の2つに取り組むといいかと思います。

①リーダーが「対話」の必要性を理解し全体に伝える
②「対話」の練習をする

STEP
リーダーが「対話」の必要性を理解し全体に伝える

まずはチームのトップが「対話」が出来る環境作りを進める必要があります。

大事なのはリーダー自らが
「立場や経験は関係ない」ということを明確に発信することです。

STEP
「対話」の練習をする

「対話」も一つのスキルです。
大事だから取り入れようとしてもすぐに出来るようにはなりません。

ドリブル練習のように、パラパラ炒飯を作る練習のように
「対話をする練習」に取り組まなければいけません。

まずはボードゲーム、カードゲームなどの遊びを通じて始めるというのもお勧めです。

まとめ

今回は支援の現場における「対話」の重要性について考えました。
大事なポイントなので、再度お伝えします。

【重要ポイント】
違いを埋めること自体が目的ではなく
違いを理解することが目的

違いがあることは当然です。
色々なことが影響して、支援を統一しようと思っても違いは出てくるものです。

当然統一しなければならない支援もありますが
そうではない余白の部分もあります。

その余白=違いをお互いに受け入れることが出来るチーム作りをしてもらえれば
その先にいる子どもたち、保護者の方の安心や笑顔を実現できるのではないかなと思います。

私事業で取り組んでいる研修では
この「対話」をメインとした内容で実施しています。
何か皆さんのお力になれれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!!

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