ルール提示の仕方〜否定的な表現を使わない〜

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今回は集団遊びにおいてのルール提示の仕方について考えていきます。

どんな遊びでも、はじめにルールを説明する時間があると思います。
「視覚的に分かりやすく伝える」というのは基本ですが
「否定の形で伝えない」というのもポイントになります。

目次

「否定的な表現」のルール提示 例

例えば以下のような表現でルールの説明をしていないでしょうか。

①顔を狙ってはいけません(ドッチボールなど)
②この線からはみ出してはいけません(ボーリング遊びなど)
③バウンドさせてはいけません(転がしドッチなど)

こうした否定の言葉でルールを説明するとよくない理由としては以下の事が挙げられます

・否定的な言葉が増える

・「すべき事」のイメージがつかない

否定的な言葉が増える

ルールで提示したNG行動をした子が出た場合、周りの子どもから「〇〇さん、それしたらあかんで!」という言葉が出やすくなります。
遊びの時間に「それダメだよ」という言葉がたくさん出てしまうと、雰囲気自体が悪い方向にいきますし、それを言われる子の参加意欲もどんどん削られてしまいます。

「すべき事」のイメージがつかない

「すべき事」のイメージがつかないというのは

やったらダメなのはわかったけど、じゃあどうしたらいいんだよ!

という子どもがいるという事を理解してあげないといけません。

例えば「他の子が遊んでいるおもちゃは勝手に取ってはいけません」と伝えた際に
「ではどうするべきなのか」という事が具体的にイメージしにくい子がいます。
「まずはそのおもちゃを使いたいことを相手に伝えよう」というように「すべき事」を伝える必要があります。

「肯定的な表現」のルール提示 例

先ほどのルール説明を肯定的に言い換えるのであれば以下のようになります

①首から下を狙おう。顔に当たってしまったら、「ごめんなさい」と謝ろう

②この線の内側から投げます。はみ出した時は仕切り直してもう一度投げます

③転がして投げます。バウンドしたボールに当たったらセーフです

このように「してほしい行動を示す」という説明の仕方を続けると、参加する子ども達の言葉も自然と変わってきます。

それまでは
「〇〇さんダメだよ!」と言っていた子が
「〇〇さん、こうしてよ!」というようになります。

子ども同士なので、言い方や口調などが強くなることもありますが、言い方が肯定的になるだけでも一気に雰囲気が良くなりますし、「だめ」を考えるのではなく「どうすべきか」を考える練習になります

まとめ

今回は集団遊びにおけるルール提示の仕方「肯定的な表現で説明する」ということについて考えてみました。
これは普段の声掛けにも繋がってくる内容かなと思います。

社会の中でも
「トイレは綺麗に使いましょう」
「図書館では静かにしましょう」
「廊下は歩きましょう」
など行動を示す表現というものが増えてきたかなと思います。

これはだめ、あれはだめという表現ではなく「こうしよう」「〇〇をしてしまったら〇〇しよう」というように具体的に行動を示してあげられるといいなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!!!

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