「約束」と「お願い」の違いを理解しよう

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今回の記事では子どもたちとの日々の関わりの中での
「約束」という言葉について考えようと思います。

よく耳にするような問いかけを例に、関わり方について一緒に考えてみましょう!

目次

「約束したでしょ?」の声かけが潜むリスク

子どもとの関わりの中で、次のような声かけを聞いたことはあるでしょうか?

「〇〇ちゃん、おもちゃを片付けするって約束したでしょ?約束は守らないとね!」

一見すると、これはルールを守る大切さを教えているように見えます。
ですが、この言葉の裏側には、子どもたちの気持ちが置き去りになっている可能性があります。

なぜなら、「約束」というのは最低限
「お互いにそれを守りたいと思っていること」が必要不可欠だからです。

「約束」と「お願い」の違い

「約束」とは、お互いに守りたいと思っていて初めて成立するものです。
一方的に取り付ける約束は「約束」ではなく単なる「お願い」「願望」であることが多いです。

「約束」の例

例えば、大人の世界でカップルが「今度の日曜日17時に電話しよう」という取り決めをする場合。
これは、「デートがしたい!」という気持ちが一致しているからこそ、成立する「約束」となり得ます。
どちらか一方だけが強く望んでいることではありません。

「お願い」の例

一方、「片付け」のケースを考えてみましょう。

  • 支援者側: 「活動スペースを整理したい」「次の活動にスムーズに移行したい」「片付けを習慣化してほしい」から、片付けてほしいと思っています。
  • 子ども側: 遊びの続きをしたい、片付けは面倒くさい、など、片付けたいと心から思っていないことが多いものです。

この場合、「片付け」は、子ども自身が「守りたい」と願うことではなく、支援者側が「やってほしい」と願う、「お願い」「願望」の範疇にあることがほとんどです。

関わり方の選択肢:お願いか、意欲の引き出しか

片付けのような場面で、支援者として取るべき関わり方は、大きく分けて二つです。

1. 「お願い」として関わる

「先生はここがきれいになると嬉しいな」
「一緒に片付けてくれるかな?」
など、「片付けをしてほしい」という支援者側の気持ちを率直に伝え、その行動をお願いするという形での関わり方です。

この場合、子どもが応じなくても「約束を破った」という否定的な感情を生む必要はありません。

2. 意欲を引き出す工夫

あるいは、子ども自身が「片付けをしたくなる」ような工夫(ゲーム形式にする、片付けた後に楽しいことがあるなど)を凝らし、子ども自身の内側から「やりたい」という気持ちが湧いてくるように促すアプローチです。これが成功し「片付けができたね!」と行動を認めることができれば、片付けるというスキルが身についていきます。

「押しつけの約束」が子どもを傷つける

支援者側が強く望むことを、半ば「押しつけ」のように子どもに取り付けたにもかかわらず、それが守れなかった時に

「約束したのになんでやらないの」

と厳しく否定することは、絶対避けなければなりません。

子どもは「自分は約束も守れないダメな人間なんだ」と、自分を傷つけてしまうことになります。

子どもたちが「約束」の重みを本当の意味で理解し、守れるようになるのは、自分で「守りたい」と思えることが増えてきたときです。

まとめ

「約束」という言葉を、本当に双方が心から守りたいと思える事柄に限定し、日々の生活行動については、「お願い」や「誘いかけ」という形で関わり、子どもたちの自己肯定感を無闇に傷つけない配慮が必要です。

子どもたちが知らない間に約束を取り付けられて、知らない間に破ったことにならないように、「約束」という言葉の意味を理解しましょう。

「守りたい」と思えるからこそ、もしその約束が果たせなかった際には「次はどうしたら守れるかな」という考え方ができるようになります。

まずはその子の気持ちを聞き、「どうしたいと思っているのか」という基本的な部分を受け止めてあげたいなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!!

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