放デイ 個別型と集団型について

本当にたくさんの放課後等デイサービスが出てきて、お子さんや保護者の方も少しずつですが「行きたい場所」を選べるようになってきているのかなと思います。

絵画や運動、音楽、水泳、色々な特色を打ち出す放デイが増えてきています。
ドッグセラピーや柔道というのを聞いた時はびっくりしました。

それぞれの特色の話ではなく、仕組みとして大きく分けて2タイプ

①個別型
②集団型

について説明をしたいと思います。
今回に関しては、重心以外の放デイの話になります。重心の放デイについては専門外のためご承知おきください。

なお、「個別型」「集団型」という呼び方は私が勝手に言っています。制度上特に決まった呼び方はありません。

目次

個別型の特徴

個別型はその名の通り利用児と職員が1対1の環境で支援を行う事業所です。

個別型の特徴

・利用時間は1〜2時間程度
・週の利用日数が1〜3日
・利用終了時に保護者へのフィードバックがある
・送迎サービスはなし
・より専門性の高い支援者(PT・OT・ST・心理士等)がいる事業所が多い

ということが挙げられます。

もちろん送迎をしている個別型もあるので全てがこの通りというわけではありませんが、事業所の運営としてはこの形が多い傾向にあります。

利用児童が時間で入れ替わり、その時間に対してマンツーマンで職員を配置するという運営方法です。1対1という環境のため、よりその児童に特化した支援に取り組むことができます。

集団型の特徴

集団型はその名の通り複数名の児童に対し、複数人の職員が支援を行う事業所です。

集団型の特徴

・利用時間は2時間以上(休校日などは7時間程度)
・週の利用日数が2〜5日
・働いている保護者さんが多い
・送迎サービスがある

ということが挙げられます。

定員10名で運営をしているところが多いため、職員配置としては、手厚い事業所であれば6名ほど、少ない事業所だと4名ほどの場合もあります。
制度上の配置基準は、2名(加配加算なし)プラス管理者、児発管ですが、それでは支援ができないので、4〜6名は配置があると思います。

個別型のようにマンツーマンの環境は作りにくいため、時間割を設けてプログラムを実施したり、小集団を活かした支援に取り組むことができます。

様々な事業所があるべき理由

たくさんの放課後等デイが出てくることはとても大切なことです。
なぜならば、放デイのサービスを利用する子ども達は一人一人違うからです。
利用者に多様性があるということは、そのサービスにも多様性が求められます。

・学童に行ったけどトラブルばかりで辞めてしまい行く場所がない
・そもそも集団生活が苦手だから、個別でゆっくり支援してほしい
・話の合う友達と楽しく放課後を過ごしてほしい
・学校には行けていないけど、放デイは行きたいと言っている

こうした個別のニーズに応えていくことが求められます。

まとめ

個別型・集団型と表現しましたが、全ての事業所共通で大事なことは「個別のニーズに応える」ということです。
そもそもの出発点として、「その子に今必要な支援は何か」という問いから支援を始めないと矛盾が生じてしまいます。

集団型の事業所であろうが、運動療育を基本としていようが、その出発点を間違わないように支援者は常に本人主体で支援をしていくことが求められます。

令和6年の報酬改定でもそうですが、制度としてはまだまだ変化の多いサービスだと思います。その中で、熱い思いを持って支援をしている事業所さんが、しっかりと運営を継続できるような報酬改定になればいいなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

初めまして!
放課後等デイサービスで約3年間児発管をしていました。
現在は兵庫県阪神地区を拠点に研修講師等の活動をしています。
児発管業務の一助になる内容や、遊びのアイデア、支援の工夫などなど発信していきますのでどうぞよろしくお願いいたします!
より良い支援が提供できるよう一緒に考えていきたいと思っております。

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