今回は「支援マニュアル」のお話です。
皆さんの事業所に支援マニュアルはありますでしょうか?
ほとんどの会社に業務マニュアルというものが存在すると思います。
接客業においては接客マニュアルがあるでしょう。
それと同じように、支援の現場においても支援マニュアルを作成することが必要で
マニュアルがあることによって業務の質が上がると考えています。
それでは一緒に考えていきましょう。
なぜ「支援マニュアル」が必要なのか
マニュアルを作る一番の目的は
「質を一定以上に保つ」ということです。
つまり支援マニュアルを作成する1番の意図としては
支援の質を一定以上に保つ
ということになります。
対人支援において「こうすれば正解」というような方法はありません。
なぜならば、支援する相手が一人ひとり違うからです。
ですので、マニュアルを作成したからといって
すべての職員のすべての支援が正解になることはありません。
というところにあります。
ですので、支援マニュアルと大層にいってはいますが
教科書に書いてあるような基本的なことを改めて落とし込むことが目的です。
マニュアル例①「傾聴」
支援の基本 傾聴 ですね!
支援者としての経験が長くなってきたり、子どもとの関わりが深くなってくると
この傾聴が意外とできなくなってくることがあります。
いわゆる「相手のことを理解したつもりになってしまう」という状態です。
ですので、どんな場面においてもまずは傾聴!!
相手の話に耳を傾けるというところを出発点にします。
マニュアル例②「受容」
これまた基本 受容 です!
受容に関しては「共感」と区別するようにしましょう。
受容とは、まず受け容れましょうということです。
そのままですね!笑
子どもからの発信に対して
「そんなこと言われても!」
「いやいや、それは筋が通ってないよー」
ということもあるかと思います。
そんな時でもまずは「受容」です。
よくあるパターンとしては
友達の使っているおもちゃが欲しくて無理やりとってしまった
話を聞くと
「欲しかったから」と話してくれた
こんな時、受容をすっ飛ばしてしまうと
「欲しいときは貸してっていうんだよ」
と言う声掛けになりますが、まずは受け容れる言葉を伝えます。
そうか、欲しかったんだね
これだけでOKです。
子どもが気持ちを発してくれた場合には、その言葉をまず繰り返して受け容れてあげましょう
マニュアル例③「行動を示す声掛け」
これは文字通りですが、大事なポイントとして
「禁止の声掛けを減らしていきましょう」
と言う意味合いもあります。
「否定の声掛け」を「行動を示す声掛け」に変換する癖を身につけてもらいます。
どんな時でも、肯定的に、未来志向で話をするように意識をしてもらいます。
「行動を示す」に関しては「ルール提示の仕方〜否定語を使わない〜」という記事も書いていますのでぜひご覧ください。
まとめ
さて、今回は「支援マニュアル」について考えてきました。
本当に基本的なことを落とし込むという意味合いでのマニュアルですが
職員の採用面接の際にもこのマニュアルの話は必ずします。
支援の中で困ったことや、関わりにおいて難しさを感じた時には
お互いに確認できるツールとしても使用したりします。
支援マニュアルというものではなくても
支援の基本という部分を文章にして職員全員で共通の理解を持てるようにできるといいのではないかなと思っています。
皆さんの事業所ではどうされていますか?
コメントお待ちしております、
お読みいただきありがとうございました。