喧嘩への介入の仕方 仲良しこよしがゴールじゃない

今回は子ども同士の喧嘩・揉め事に対して
「支援者としてどのように介入するのが良いのか」
「何を意識して関わると良いのか」
について考えていきたいと思います。

大事な事としては2つ
 ①介入の際にゴール地点をイメージしておく
 ②ゴールより過程を大事にする

では一緒に考えていきましょう!!

目次

介入の際にはゴール地点をイメージしておく

「このおもちゃは僕が使う!」

「いやだ!昨日から使いたいって言ってたから私が使う!」

こんなやり取りがあったとしましょう。
このままではお互いに手が出そうな雰囲気なので支援者が介入します。

この際に

自分が関わった結果こうなればいいな

というゴール地点をイメージしておきます。

・その時の子どもの様子
・喧嘩になっているその子の特徴
・直前の状況
などによってこのゴール地点が変わってくるのかなと思います。

このケースであれば、想定するゴール地点としては

使う順番を決める
同じおもちゃで一緒に遊んじゃう
同じようなおもちゃで代用する
似たようなおもちゃを段ボールで作っちゃう

などなど、他にもいろいろなパターンがあると思います。
支援者がこのゴール地点を持たずに関わってしまうと話が中々まとまらず、子どもと一緒に沼にハマっていってしまします。

しかししかし、無理矢理にでもゴール地点に持っていくことが良いのかというとそうではありません。
ゴール地点はイメージしながらもそこに必ず辿り着くことが絶対ではありません。
ゴールまでの過程を大切にします。

ゴールより過程を大事にする

揉め事が起きているということは
「子ども同士の意見が対立している」
ということです。

この意見の対立に対して、やってしまいがちな支援として

一つしかないんだから仲良く遊びなさい

と言ってしまうということがあるかと思います。
ここまでとはいかずとも
なんとか丸く納めたい!!という気持ちが先行してしまうことがあるでしょう。

しかし!
意見の対立自体は何も問題ではありません

ここでの大事なポイントは

「自分の気持ちが言える」
「相手の気持ちを聞ける」
「お互いの意見がぶつかっていることを知る」

この3つです。
想定していたゴール地点を目指しながらも
この3つのことに関して丁寧に子どもに伝えて
できているところを認めてあげます。

うんうん、〇〇ちゃんは昨日から遊ぼうと思ってたんだね。
〇〇くんはこれでおままごとがしたいんだって。
このおもちゃ1つしかないけど、二人とも今遊びたいんだね。

過程を大事にしてあげると、意外と子どもの方から妥協案を提案したり、折り合いポイントを見つけたりしてくれることがあります。

子どもたち自身で考える力を身につけるためにも
支援者があまりゴール地点に急がなくても良いのかなと思っています。

まとめ

今回は「子ども同士の揉め事にどう介入するのか」について考えました。
特に自由遊びを設定している放デイではよくある場面かと思います。

何度も言うのですが
意見が対立すること自体がダメなわけではありません

意見が対立した時にはどうすれば良いのか
を学ぶ大事な時間です。
まずは支援者がお手本になって
子どもの「言う」「聞く」をサポートしてあげましょう。
そして意見が違っていることも丸っと認めてあげましょう。

そこから次のステップへと進んでいきます。
社会に出てもとても大事なスキルだと思いますのでゆっくり丁寧に支援ができると良いなーと思います!

最後までお読みいただきありがとうございました!!

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この記事を書いた人

初めまして!
放課後等デイサービスで約3年間児発管をしていました。
現在は兵庫県阪神地区を拠点に研修講師等の活動をしています。
児発管業務の一助になる内容や、遊びのアイデア、支援の工夫などなど発信していきますのでどうぞよろしくお願いいたします!
より良い支援が提供できるよう一緒に考えていきたいと思っております。

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