今回は集団遊びにおいての、ルール提示の仕方についてです。
どんな遊びでも、はじめにルールを説明する時間があると思います。
「視覚的に分かりやすく伝える」というのは基本ですが
「否定の形で伝えない」というのもポイントになります。
例えばこんな表現
①顔を狙ってはいけません(ドッチボールなど)
②この線からはみ出してはいけません(ボーリング遊びなど)
③バウンドさせてはいけません(転がしドッチなど)
こういう形で否定の言葉でルールを説明するとよくない理由としては以下の2つ
・上記の行動をした子が出た場合、周りの子どもから
「〇〇さん、それしたらあかんで!」という言葉が出やすくなる
・「してはいけない事」がわかっても、「すべき事」のイメージがつかない子がいる
遊びの時間に「それダメだよ」という言葉がたくさん出てしまうと、雰囲気自体が悪い方向にいきますし、それを言われる子の参加意欲もどんどん削られてしまいます。
「すべき事」のイメージがつかないというのは
やったらダメなのはわかったけど、じゃあどうしたらいいんだよ!
という子どもがいるという事を理解してあげないといけません。
NGのルール説明を言い換えるのであれば以下のようになります
このように「してほしい行動を示す」という説明の仕方を続けると、参加する子ども達の言葉も自然と変わってきます。
それまでは、「〇〇さんダメだよ!」と言っていた子が
「〇〇さん、こうしてよ!」というようになります。
子ども同士で言い方や口調など「優しく伝える」というのはハードルが高いですが、言い方が肯定的になるだけでも一気に雰囲気が良くなりますし、「だめ」を考えるのではなく「どうすべきか」を考える練習になります
普段の声掛けもそうですが、ぜひぜひ遊びのルール説明の際にも気をつけてみてください!!
ありがとうございました!!!