今回は放課後等デイサービスにおけるアセスメントの重要性について考えていきます。
十分なアセスメントがより良い支援を提供することに繋がります。
アセスメントの流れ
アセスメントの出発点は「その子がどんな状況で困っているのか」という視点です。
本人がしんどいと感じる状況というのは、本人にしかわかりません。
ですが、本人の様子を観察したり、学校や家庭での様子を聞き取ったり、保護者さんが抱えている悩みを理解することで「本人のニーズ」を深掘りしていきます。
シートでの聞き取り
本人の行動観察
保護者さんへの具体的な聞き取り
〈発達段階による因子〉
〈障害特性による因子〉
〈環境(人、場所、時間)による因子〉
1年後、半年後の姿をイメージする
こうした流れの中でストレングス(本人の強み)を把握し、それを活かしていくことが大切です。
「できない事探し」に陥ってしまいがちですが、そうではなく、良いところを見つけ、それを活かして伸ばしていくことを常に意識できると良いなと思います。
アセスメントシート 参考例
アセスメントシートの参考例は各自治体より示されていることもあるかと思います。
雛形を参考にしながらも、最も重要なことは
「その事業所に適したアセスメントシートを作成する」ということです。
最低限必要な項目と、その事業所の支援において特に必要な項目を整理できると良いです。
必要であれば以下の雛形を参考になさってください。
(自治体が使用する調査項目のPDFも載せました。)
大阪府HP 事業者様式ライブラリーより
アセスメントシート(Excel)
東京都福祉局 書式ライブラリーより
個別支援計画等(Excel)
郡山市HP 発達が気になるお子さん向けの情報や障がい児通所支援事業所についてより
アセスメントシート(放課後等デイサービス) [PDF]
こども家庭庁HPより
障害児通所給付費に係る通所給付決定事務等についてーPDF:障害児の調査項目(5領域20項目)
まとめ
今回はアセスメントについて考えてきました。
児発管の業務として、まず最初の大きな仕事です。
情報の分析においてはより多角的な視点から整理していくことが望ましいです。
当然ですが、専門職の方の心理検査の結果等も重要な情報です。医療機関や発達支援センターからの情報も合わせて本人のニーズを整理します。
(フォーマルアセスメント・インフォーマルアセスメント両方の視点を大切に)
児発管一人だけの業務にならないように、スタッフも交えながら取り組んでいけると良いのではないかと思います。
日々の支援やモニタリング、保護者さんや関係機関とのやり取りによって「本人のニーズ」を理解し、本人にとって必要な課題設定ができるよう取り組んでいきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!