子どもの可能性は無限大 だからこそ難しい発達支援

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発達支援の仕事に携わっていて常々難しさを感じる事があります。

それは子どもの成長に関して
「可能性が無限大だからこそ難しい」
という点です。

私自身、成人のグループホームで世話人をしていた経験がありますが、30歳の男性の支援において「学力」に焦点を当てたことはありません。その必要性を本人も家族も支援者も感じていなかったからです。

しかし、小学校1年生の児童の支援を考える際、将来進むであろう進路がまだまだわからないという場合には
「学力も必要かな」と考える時もあります。
「もしかしたら大学に行きたいというかもしれないから学校の勉強にはついて行かせてあげないと」という親御さんの気持ちというのは本当によくわかります。

ただ将来のことを見据えるあまり「今」の支援が疎かになってはいけないなと感じています。
特に学力については、同年齢の子どもと同じように、一斉指導での向上が難しい事があります。
集団のペースについて行こうとするあまりに「できないことを積み上げてしまう」「学ぶことがしんどくなる」という結果になりかねません。その結果学校に行く事自体がしんどくなってしまう子もいました。

「学力」に関しては、その子のペースを知り「できた」を積み重ねる事が大切です。
そして「学ぶ力」に焦点を当てて支援をしていきます。

それは
自身が興味のあることの「調べ方」「学び方」を身につけておく
ということが大事になるのではないかなと思います。


字を書くのがとても苦手な3年生の男の子がいました。
その子はポケモンが大好きで
ある日「タイプ別の技の図鑑を作りたい」と教えてくれました。

そこから職員と一緒に
・パソコンを使って調べる方法
・コピペして印刷する方法
・それを切り貼りして図鑑を作る方法
に取り組みました。

最終的には「ポケモン図鑑」「〇〇タイプの技一覧」の文字は自分で頑張って書いていました。


やりたい事を実現するための手段を学ぶ

ということを放デイでは支援できればいいのではないでしょうか。

もちろん親御さんの「勉強はついていってほしい」という気持ちには寄り添う必要がありますが、どんな時でも本人主体で支援を組み立てていけるように、親御さんの思いも関係機関で共有しながら家族支援にも取り組んでいく必要があるなと感じます。

子どもはどんどんと成長していきます。
その可能性が広がっているからこそ「あれも」「これも」の気持ちがどうしても出てきてしまいます。

何度も書きますが「将来を見据えながらも『今』を支援すること」が一番大切な事だと感じています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

解説【個別サポート加算(Ⅲ) 不登校児支援について】放課後等デイサービス

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