放デイ いろいろあります送迎課題

放課後等デイでは送迎を
している事業所も多いかと思います。
学校〜自宅の送迎サービスは特に
保護者さんからのニーズの方が強いでしょうか。

車での送迎をすれば加算をつけられるのですが、送迎に関する問題や課題はたくさんあるなと感じています。
皆さんの事業所ではどのように取り組まれているでしょうか。
放デイの「送迎課題」について考えていきましょう!

目次

多方面へのお迎え問題

この課題は初めから利用の調整をしておかないと大変なことになります。
学校へのお迎えでは
地域の学校と特別支援学校へのお迎えとがありますが
むやみやたらに多くの学校の児童の利用を受けてしまうと
「14時30分に4校もお迎えに行かないといけない!!」
となってしまいます。

所有している送迎車の台数にもよりますが、維持費等を考えると4、5台持つのはかなり厳しいのではないでしょうか。

「複数の学校を回ってお迎えに行く」
という方法もありますが、長時間の乗車で疲れてしまう児童もいるでしょうし、その児童の放課後の時間はより有効な支援を提供したいのでなるべく短時間の乗車で取り組みたいところです。

なので
「小学校」「下校時間」「学校までの所要時間」
を総合的に鑑みながら
現実的に受けられる利用者さんと契約をしなければいけません。
「送迎は保護者でします」ということを了承してくださる方もおられるでしょうから
そういった対応も含めて
「より安全に・余裕を持って送迎に回れる」
という管理が大切になります。

地域の学校 駐車スペース問題

特別支援学校へのお迎えは学校の敷地内に各事業所の車が停車し順に乗り合わせるという形が多いかと思います。

ただ地域の小中学校に関しては、敷地内へ車両を入れることができないため
周辺の車道に停車し、校門またはクラスまでお迎えに行くということになります。
(これは地域で違いも大きいのでしょうか?)

下校時刻になると放デイの車両がずらっと車道に並ぶことに関してはその他児童への安全面の配慮からも良くないなと感じています。

放デイの数も多くなってきて、共働き世帯も多い中、送迎ニーズは今後も高まっていくかと思うので、この課題には対しては行政も一緒に考えていかないといけないなと思っています。

ここじゃないと座りたくない問題

これはよくあるのではないでしょうか?笑

助手席じゃないと嫌だー!!!

「助手席取り合い問題!」
なぜか人気な助手席です。

他にも「〇〇ちゃんの隣じゃないと嫌だ!」
など、座り位置に関するトラブルもあるのではないでしょうか。

送迎車の座り位置を予め決めている事業所さんもあるかと思います。
逆に「自由に座っていいよ」というルールの場合は
子ども同士の意見が食い違った場合には
「相談して決める」というスキルが必要になります。

曜日ごとで「同じ車で帰るメンバー」が大体決まっているかと思いますので
「どのようにして決めるのか」を子どもと一緒に考えるのもいいかと思います。

やってしまいそうな決め方としては

そんなに揉めるならじゃんけんで決めなさい!

と支援者が言ってしまうことかなと思います。
じゃんけんという手法自体が悪いわけではなく
「決め方を支援者が強制的に決めてしまう」部分がよくありません。

お互いが「もうじゃんけんでいいや!」と納得すればいいですが「じゃんけんは嫌や!」ということもあるかもしれません。

「あみだくじならいいよ」という子もいるでしょうし「決めるのは子ども自身」です。

あまりにトラブルが続くようなら
別々の車にするなどの環境調整は都度必要になるかもしれません。

送る順番に要望を言ってくる〜問題

これもよくあります🤫

「最後まで乗っていたいから一番最後がいい!」とか
「見たい番組があるから一番最初に送ってほしい!」などなど、、、


事業所としては
「回りやすいルートで送りたい」
というのが本音だと思いますが
家庭の都合や子どものこだわりの部分での課題など調整が必要なことが出てきます。

こういう状況では

帰る順番は決まっています!
変えられません!

と言ってしまいそうですね。
ここで支援者として大切なのは
「なぜこの順番なのかの理由を説明できるかどうか」だと思います。

「決まり」を「決まり」として押し付けるのではなく
「理由があって決まっている」ということの提示をします。
ポイントは
「その子が受け取りやすい言い方、提示の仕方をする」ことです。

「納得させる」ではなく
「納得できる伝え方をする」です。

まとめ

送迎一つとってもたくさん課題がありますね。
ここに挙げたこと以外にももっとたくさんあるかと思います。

運転手のアルコールチェックや置き去り防止装置の設置など法令上の義務も悩み所です。
車送迎に関しての課題は命に関わる事故に繋がりかねないため優先的に対応を考えていく必要があります。

安全に利用してもらうために、調整が必要な部分に関しては職員間で協議したり、近隣のデイとも連携しながら取り組んでいきたいですね。

皆さんの事業所ではどんな課題があるでしょうか?
是非是非教えてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!!

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この記事を書いた人

初めまして!
放課後等デイサービスで約3年間児発管をしていました。
現在は兵庫県阪神地区を拠点に研修講師等の活動をしています。
児発管業務の一助になる内容や、遊びのアイデア、支援の工夫などなど発信していきますのでどうぞよろしくお願いいたします!
より良い支援が提供できるよう一緒に考えていきたいと思っております。

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